港区男子の見解

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GoogleのPythonプロフェッショナル認定コース第1章

Courseraにて、『Google IT Automation with Python』というプロフェッショナル認定コースが今年の1月頃からスタートしました。

初級レベルですが、これを2~8ヶ月(週4時間で8ヶ月ペース、合計120時間前後)やり切ると、Googleという巨大グローバル企業から最低限のプロレベルとオフィシャルに認定されることになります(LinkedINに貼れる証明書が発行される)。

受講にあたっては、今の所毎月(5500円程度)または毎年(いくらか不明、公式ページの説明も非常にわかりづらく不満)ごとのサブスクリプションを支払う必要があります。期限が切れて翌月の購入をやめるともう練習問題などは解けなくなります。

まだ日本語版はなく、英語で見る、聞く必要があります。

Chromeでページ自動翻訳してくれますが、それだと精度が低いです。

Google翻訳サイトにコピペすると精度は高いですが、面倒なのと、タイピング画面を同時に見づらいという欠点があります。

いずれにせよ大変ですが、これをずっと続けていると、Pythonというプログラミング言語だけではなく、英語という自然言語も同時に習得できるという利点はあります。

 

コースは以下6章から成ります。

1、Crash Course on Python 31時間

2、Using Python to Interact with the Operating System 

29時間

3、Introduction to Git and GitHub 18時間

4、Troubleshooting and Debugging Techniques 19時間

5、Configuration Management and the Clou 17時間

6、Automating Real-World Tasks with Python 12時間

 
 私は約1.5ヶ月で1、2まで修了しました。この2章で全体の半分を占めます基本がみっちり詰まっているため、内容的にも濃いです。
1章はPythonの基本です。Pythonだけを一通りマスターしたい方はこの1章だけやればいいでしょう。以下1章の構成です。
 
1−1、Hello Python!

Pythonで自動化するとどういうメリットがあるかとか、概要的な話

1−2、Basic Python Syntax

 変数とか、型とかの説明と、IF文。ここまでは簡単で練習問題も自力で解ける

1−3、Loops

While、For、Recursion。ここから難易度がかなり上がる。

1−4、Strings, Lists and Dictionaries

文字、リスト、タプル、辞書。さらに難易度が上がる。

1−5、Object Oriented Programming (Optional)

オブジェクト指向についての解説。既に登場してるがあらためて関数、メソッドの説明と、新たにクラスの考え方の説明。なぜここがオプション扱いなのか不明。

1−6、Final Project

『word cloud』という、適当に英語文章をコピペしてテキストファイルにしてそこに登場してくる単語をビジュアル化する最終課題とその説明動画。そこまで複雑ではないが自力で仕上げるのはかなりハードルが高い。

 

Pythonの教科書でよく見る王道的な順番になってると思います。手元に体系的にまとめた本も一冊あったほうがいいでしょう。webだとどうしても散らばっていて見づらいところがあるので。Python本は数が豊富でまちまちですが、『新・明解Python入門』は図解で丁寧に上記内容がまとめられてるので、この講座の補完として非常に適してると思いました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07S52Z93C/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

動画を見て理解するだけではなく、練習問題が豊富なところは良いです。タイピングはコースのweb画面上でそのままできます。欠点は以下です。

  • 動画で見た例文を練習問題時に参照しづらい。最初はある程度例文の写経をこなさないとできるわけがない。この問題は動画のどのあたりに似た例題があったとかいちいち探すのが非常に面倒
  • ある程度スクリプトが埋まってて、一部足りない箇所を自分で埋めたり、間違いを修正する問題が多い。どの範囲を埋めないといけないかが非常にわかりづらくなってて、不正解だとどこまで修正しないといけないのか不安になる。
  • 問題が難しい。ディスカッションフォーラムというヒントや答えのコード例が載ってる受講生同士の掲示板を活用しないと合格は非常に厳しいでしょう。
まあしかし何時間も説明動画、例文を見て打って本で確認してという作業を繰り返していると、やはり身についてくるものですね。作業によって多用するモジュールの理解とかは別途必要になりますが、ここまでやると基本は身についてるので大体のコードは意味が理解できるようになります。
 
このコースの良いところは、Pythonの基本に留まらず、2章以降でIT全般の基本を身につけられるようになってるところだと思います。OS、デバッグ、テスト、Bash、Gitなど。Pythonのプログラミングができても、IT関連の実作業においては別途Bashが使えないとファイル操作できなかったりで対応しきれないことが多々ありますが、そのあたりも一通りなぞってくれます。次回以降はそのあたりの内容も紹介していきます。