港区男子の見解

港区男子が個人の見解を交えて、現地から最新の情報をお届けします

森ビルの虎麻ヒルズ(仮)に関する考察

今日は森ビルの高さ日本一・330mタワー建設を含む大規模開発について個人的な見解を書きます。

 

まず森ビルが現在港区で計画してる開発の全容を把握しましょう。(森ヒルズリート決算説明会資料より:https://www.mori-hills-reit.co.jp/LinkClick.aspx?fileticket=BAFDSaS4%2fs4%3d&tabid=145

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緑色が既存森ビルポートフォリオのところで、オレンジ色が新開発を計画しているところです。

 

 

まず左から。六本木ヒルズのすぐ横、鳥居坂の左側に第二六本木ヒルズ(仮)が計画されています。

 

この開発詳細はまだ明かされていませんが、六本木ヒルズとおおよそ同等の敷地面積と、距離の近さから、六本木ヒルズのコンセプトを受け継いでさらにパワーアップさせるイメージを想像します。

 

ちなみにどちらも高低差がかなりあり(20mくらい)、通路も繋がってないので今のままだと移動は結構面倒になります。おそらくTSUTAYAの向かいのあたりに立体の通路を架けるんじゃないでしょうか。

 

写真は鳥居坂の登り始めで、旧岩崎小弥太邸含む左側一帯が再開発される予定です。

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次に、右のほうの虎ノ門ヒルズ周辺。こちらは詳細が発表されており、2014年にできた虎ノ門ヒルズに加えて、左右にオフィスビル、レジデンスビル、さらに虎ノ門ヒルズ駅直結のステーションタワーが建てられる予定です。

 

虎ノ門ヒルズ六本木ヒルズと違って、オフィスや飲食店以外の文化、ファッション、エンターテイメント的な施設がありません。例えば映画館、美術館、ブランドショップ、アリーナなど。

 

それゆえ、平日はビジネスマンがたくさんいるのですが、休日は人であまり賑わっておらず、ゆったり落ち着いて上品な時間を過ごすことができます。

 

今もうすでにオフィスビルとレジデンスビルがだいぶ仕上がってますが、それらからもエンターテイメント要素はあまり感じられないため、このままだと虎ノ門ヒルズの雰囲気は今と変わらず、ただ拡張しただけになりそうと思います。

 

ステーションタワーに関しても、事務所、ホテル、店舗、集会場、と書かれているので、六本木ヒルズみたいな感じにはならないでしょう。それはそれで、虎ノ門の上品な空間が保てていいんじゃないかと思います。

 

写真は虎ノ門ヒルズと、ほぼ建設終わってるオフィスタワーのツーショットです。

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最後に、一番話題になってる虎麻ヒルズ(仮)について。

 

世間的にポイントになってるのは、高さ330mというところです。それが東京タワーから歩いて10分くらいのところにできます。

 

東京タワーも標高高いところにあるのですが、国土地理院の地図情報によると、標高21m。それに対して虎麻ヒルズの予定地は約27mあります。

 

ビルの高さは東京タワーのほうが3m高いですが、標高が6m低いので、全体で実質3m虎麻ヒルズのほうが高くなります。これがすぐ近くにあって、横の胴体も東京タワーより大きいですから、東京の景色におけるインパクトは相当強くなります。

 

ただし、やはり東京タワーのあの赤さや形は東京において唯一無二であり、未だにシンボルとして君臨し続けるのは間違いなさそうです。

 

写真は六本木ヒルズ52階から撮った東京タワー方面と、恵比寿ガーデンプレイス38階から撮った港区方面です。

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さて、肝心な中身ですが、高さだけではなく敷地面積も相当広く、説明資料を読んでる限り、インフラや緑を充実させ、生活環境、都市環境を向上させるというコンセプトが強そうです。森ビル得意の街づくり力が存分に発揮されそうです。

 

住居、事務所、店舗など、こちらも虎ノ門ヒルズと同じような感じで、六本木ヒルズのようなエンタメ要素は薄い気がします。

 

写真は330mタワーが建てられるあたりの現在の工事状況です。すぐ裏にはアークヒルズビル群が並んでます。

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ということで、新開発によって端から端まで歩いて1時間以上かかる大規模なヒルズ群が繋がることになりますが、これまで通り西側はエンタメ系、東側は落ち着いた大人の雰囲気系で変わりはない気がしています。

 

駅が増えたり、レジデンスやホテルが増えたり、環境が整備されることで人は増えるでしょうが、東のほうは爆発的に増えることはないんじゃないかと思います。

 

今でもアークヒルズから虎ノ門ヒルズにかけては、森ビル以外も含めて巨大なビル群が広大で清潔な敷地内に群がってますが、だからといって人がたくさん集まってるかというとそうでもないからです。

 

最近ホテルオークラアークヒルズの端のほうに新装オープンしたばかりですが、それも巨大ビル3個くらい+向かいにあるアメリカ大使館並みの広さの庭園がついてる極めて贅沢な空間なんですが、人はほとんど増えてませんでした。

 

写真はホテルオークラのリニューアル状況です。

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既に群としては十分な完成度を誇る地域だけに、これで極端に変わるとは考えづらいのです。

 

しかし港区に暮らす私としては、これだけ夢のある開発を決行して区民の生活環境を向上させてくれる森ビルには感謝の念しかありません。Thank you too much so much very much Mori Bill right now !