ピーターティールの独立国家計画を思考実験する
シリコンバレーの超大物・ピーターティールの独立国家樹立計画について簡単に思考実験したいと思います。
- 国民層
裕福で、かつ、かつてアメリカを目指してやってきた移民のように好奇心が強く冒険的な人たちが最初に住みそう。
- 法律
他の先進国と比べ、人権の尊重、所有権、財産権など、必要最小限の項目に済ませそう。
- 外交
輸入に頼らざるを得ない物資が多そうだが、国力が弱いと他国から簡単に不利なディールを突きつけられそう
- 福祉
おそらくリバタリアン思想なので他の先進国のように福祉に重きを置かなそう。その結果老後の備えは政府に頼らず自力で蓄えるなど、自立した人間が増えそう。自己責任が問われ、自然淘汰が進む、かつての文明以前の世界観が強くなりそう。
- 安全保障
軍事力が弱いので国防に難あり。警察は他の先進国と同様に機能しそう。
- 経済
リバタリアン思想の小さな政府が実現し、変な規制や補助がない自由な競争が十全に機能しそう。徴税が少ないことが国としての大きな魅力になりそう。
- 教育
義務教育期間は短く、教科書的な座学中心ではなく、Webや実践から学ぶ形式の主体的な学習スタイルになりそう。
- 産業
好奇心が強く冒険的な人たちが多そうなので既成の悪習慣に捉われないイノベーションが闊達になりそう。土地柄でITやテクノロジー系の産業が発達しそう。
- 環境
再生可能エネルギー活用など自給自足のエコロジー意識が強くなりそう。
- 金融
ルクセンブルクなどと同様、小国が成立するためには重要なセグメントになりそう。中央銀行による通貨発行や経済政策介入の余地をなくした自立分散型ブロックチェーン活用がそのまま好まれそう。
- 交通
国外から入る場合、飛行機か船だが、最初は空港も用意できないか?アクセスが悪そうなのでそれを嫌って入国したがる人が少なくなりそう。
以上。自分の生きる能力に自信があり、既存の国政や文化に不満がある人にとっては、不安定なところは多々ありますが生活し甲斐のある国家なのではないでしょうか。